SHIBUKIさんコラボ(車いす福祉着付け)③

先日、車椅子のお嬢様の振袖着付けをしてほしいとのお問い合わせをいただき、それはもう、ぜひお引き受けしたいという気持ちでいっぱいだったのですが、
残念ながら熊本市の成人式と被ってしまい、泣く泣くお断りせざるを得ないと言う出来事がありました😭

思い返せば、私が車椅子福祉着付けに興味を持つようになったのは『20歳になる娘に、振袖を着せてあげたいのですが、車椅子だと厳しいですよね。。』という、あるお母様からのお問い合わせがきっかけです。

その当時、まだまだ未熟で少しでもたくさんの場数を踏みたかった私は、どんな仕事でも、どんな現場でも、
お声がかかればすぐに飛んでいくようにしていたにも関わらず
、お話をお聞きした瞬間

『え…?
車椅子の方に振袖の着付け?
そんなこと考えたこともなかった…
そもそも車椅子の方に着付けなんてできるんだろうか?
というか、健常者の方と不自由な方のお体の違いって何だっけ?
そういえば、車椅子に触ったこともないし、構造や操作すら全くわからない。。。。』
もう未知の領域すぎて思考停止してしまい…
『はい!ぜひやらせてください』とお返事することができなくて、いろいろな意味ですごく無念な思いを味わいました。

でも、そのこときっかけで、
車椅子福祉着付けを学ぶ機会が巡ってきて🕊️✨
でも講習こそ修了したものの、今度は介護的な経験や知識があまりに無さすぎて、怖すぎて、
先生に無理を言って現場に同行させてもらい、お手伝いをさせてもらいながら理解を深めた時期もありました。
その後、コロナの影響で、少し間は空いてしまいましたが、
最近は、年に数回のペースで車いす福祉着付けのご依頼をいただいている状況です。

私の場合は、重度の障害を持った方とのご縁が多く、
療養中のご自宅や福祉施設様にお伺いして、着付けをさせていただくことがほとんどです。
本人が寝たきりだと着せるのは難しいのでは?と、問い合わせ前に心配されるご家族様もいらっしゃるのですが、寝たきりでも大丈夫ですし、
人工呼吸器や胃ろう、医療チューブを取り付けていらっしゃる方でも全然問題ありません。

ご本人様と意思の疎通ができないような病状だとしても、
いつも過ごしておられるベッドの上で、
ご本人様のお体の状態を1番よく知っておられる、ご家族様や福祉スタッフの方にアドバイスを仰ぎながら、
ゆっくりと、時には手早く仕上げて、
その後はバギーに移乗されるなどして、みんなにお披露目されたり、お外に出られたり、撮影を楽しまれたりと、
皆さま思い思いの時間を過ごされます。
その時のご家族の笑顔や、たまにご本人様が覚醒されて嬉しそうな目をされたり、笑ったようなかすかな表情の変化を目にするにつけ、あぁ今日も頑張ってよかったなと私自身も感無量になります。

晴れの日に関連したご依頼が多いので、例えば成人式当日に出張するとなると難しいのですが(すでにたくさんのご予約で埋まってしまっていてアトリエから動けず🙏)、
でも、車椅子でご来店いただける状況でしたら、お式当日のお支度でも大歓迎ですし、
前撮りも他の方と変わらず、同じ内容でご対応しております。

ちょうど先日の @shibuki29 さんのときも、
八千代座撮影の際に1枚だけ車椅子に乗った写真を撮っていただきました。
この時は普通の着物じゃなくて引き振袖という花嫁衣装だったのですが、このように車椅子に座っていてもいろいろなバリエーションの写真をお撮りしますし、立ち姿ももちろん普通の着姿となんら変わりません。

ついつい長々と書いてしまいましたが、
お身体の不自由な方でも、健常者の方でも関係なく、
お着物を楽しんでいただく技術があります。
今まで、車椅子だから…寝たきりだから…と諦めておられた方、また周りにそんなお友達がおられる方、
体が不自由でも、全然着物着られるんだってよ!!
と、ぜひ知らせてあげてください🥰
そして、『自分も着てみたいかも!』『あの子に着せてあげたいかも!』という方はぜひ!お声を掛けてください☺️
喜んでお引き受けさせていただきます✨

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