着付け道具の選び方~三重仮紐~

久々の「着付け道具の選び方」シリーズ。
今日は「三重仮紐」編です!

三重仮紐というのは、主に振袖の帯結びで使う便利道具の一つなのですが、
これもメーカーさんによって本当にいろいろな幅、長さ、素材のものが売られています。

ちなみに、私が初期の頃から長く使っていたのは、ネットで500円~1000円くらいで売られていた三重仮紐。
とにかく安いので、練習用にと思って、まとめ買いしていたんですよね。。。

でも、この価格帯の仮紐はゴム幅が少し狭すぎたり、ゴムが固すぎる(あるいは短すぎる)こと、そしてなんといってもゴムの劣化が早くて使い心地がいまいちなことが多くて。。。

ゴムの幅が狭いと、なにが不便かというと、やっぱり帯をホールドする力が弱いことです。
袋帯や丸帯はどうしても何重にもヒダを作ったり、折りたたんだりするうりに、
かなり分厚く重たくなりがちなのですが、その重たさをゴムの力だけで支えなければなりません。
ゴムが細いと、ホールド力が弱くなるので、どうしてもゴムにかかる負荷が大きくなり、ゴムが伸びてしまったり、繊維が切れて伸びてしまったりと、とても帯をきっちり背中にホールドすることができなくなってしまいます。
1回の使用でゴムが伸びてしまい、使い物にならなくなってしまったこともありました。
ゴムの幅は、それなりにあったほうが長持ちしますし、ゴムが無理をしないので美しい着姿につながります。(広すぎても使いにくいけど;)

そして次に、ゴムが固い(あるいは短い)となぜよろしくないのか。
先ほども書きましたが、袋帯や丸帯でつくる帯結びは、たくさんのヒダや折り目を、背中にぴったりと吸い付かせる必要があります。
固くて厚い昔の帯などを着付けるときなんかは、ヒダや折り目の部分が相当に固くて分厚い状態になる場合もでてきますが、ゴムがの伸びが悪いと、帯をゴムと背中の間に、ねじ込むように押し込まなければいけなくなるので、せっかく丁寧に作ったヒダや折り目も、結局ぐちゃぐちゃに丸めて固めてゴムにくぐらすという羽目になります。
これ、本当に、相当にもったいないですよね。

それに、ゴムが固くすぎて伸びないと、最初に三重仮紐を胴に巻いたときに、ゴムのかかる範囲が狭くなってしまい、結局、帯のヒダや折り目を挟み込むことのできる範囲が狭くなってしまいます。

これは「ゴムが固い(あるいは短い)仮紐」。紐をギチギチに前に引いているが、背中の両端までゴムが届かない。


これは、実際にやってみると分かりますが、本当に使いにくいです。
ヒダなどの分厚い塊が、背中の中心部だけに重なり合い、ゴロゴロと厚みが出ますので、
着姿も美しくありませんし、背中から羽がパカパカ浮いたような着姿になりやすいです。

ゴムは、三重仮紐を巻いた時点で、背中の右端から左端までしっかり届くようになっていることが大事です。
伸びの悪い、固い(または短すぎる)三重仮紐を使ってしまうと、背中の端から端までゴムを届かせるために、ものすごい力で紐を前に引き、縛らなくてはいけなくなります。
これでは、着せられている人はとても苦しい思いをしてしまいます。
そこに、さらに帯のヒダや折り目を挟み込むわけだから、苦しいのはなおさらです。
力で締めるというのは、着付けにおいてはやってはいけないことの一つです。

それで結局、最近は、こんな自作の仮紐を使うようになりました

適度に前に引くだけで、背中の両端までゴムが届き、さらにゴムに余裕があるので、さらに帯を挟んでいっても、締まりすぎず、体への負担が少ない。

 

ゴムの部分は手芸店やホームセンターでも売っているズボン用のゴムです。
紐の部分は余っているモスリンの腰紐を4分の1の長さに切ったものを、両端に縫い付けています。
縫い目は、長時間にわたって力がかかりますので、しっかりと頑丈に広めに縫っておきます。

 

この紐に変えてから、帯の着付けがやりやすくなり、道具も長持ちするようになったので、帯結びの作業中や仕上がり時のストレスがグッと減りました。

 

 

写真の仮紐は、ゴムの部分が三重になっていますが、自作をすれば四重のものも作れますし、一重め、二重めと、ゴムの色を変えて使いやすくするのもありだと思います。
着物や帯の色に合わせて、ゴムの色を準備すれば、万が一ゴムが見えてしまっても目立たないという利点もあります。

紐の部分はもともと腰紐ですので、いつものたたみ方でたたんで腰紐と同じように収納しています。

 

材料費も数百円で済みますので、1~2本用意しておくと便利だと思います。

まあ、お高めのきちんとした三重仮紐をお買いになれば問題ないのですけど!^^;
これなら、自分でも手作りできるよというご紹介でした。

※販売は行っておりません。

 

 

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